マンション管理士のコレ聞いて!!
国交省による総合調査結果をみて(後編)
2024年7月19日 カテゴリ: 業界情報
先日、国土交通省から発表された「令和5年度マンション総合調査結果」について、後編の今回はお金(修繕積立金)に関するお話です。
発表されたアンケート資料を参考に、現状の問題点と解決策について、当サイト会員の松山マンション管理士に分かりやすく解説いただきます。
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マンション管理士職人の松山です。
さて、6月21日に国土交通省から「令和5年度マンション総合調査結果」が公表されました。
前回に続き、プレスリリースされた資料をもとに、現状の問題点について考えます。
「令和5年度マンション総合調査結果からみたマンション居住と管理の現状」より
「令和5年度マンション総合調査結果からみたマンション居住と管理の現状」より
今回、長期修繕計画や修繕積立金に関するアンケート結果が報告されています。
ポジショントークとなりますが、私松山が顧問をするマンションでは、修繕積立金を築15年で200円/㎡から540円/㎡にしなければならなくなった事例がありました。
管理会社より提出された長期修繕計画をひも解いてみると、管理組合の価値観が反映していない項目が多数ありました。
そこで私からいくつかの選択肢を示したところ、どんなマンションにしていきたいか、ということをじっくりと協議し、半年かけて管理組合としてひとつの結論を出してくれました。
マンション管理士として、皆様の方針を確認して当然デメリットも包含していることも正確に説明し、説明会を開催したうえで、360円まで削減させることができました。
このように、長期修繕計画もただ「ある」からいいのではなく、管理組合員のマンションに対する価値観をしっかりと反映した長期修繕計画であるべきと考えます。
そのうえで、修繕積立金の金額を決定していくプロセスが必要と考えます。
アンケート結果から分かるように、長期修繕計画上と実際の修繕積立金積立額の差について4割近くのマンションが上記のような問題を抱えています。
そういった意味では、マンション管理士として、お役に立てる管理組合様が多数いるんだな、ということにやりがいを感じています。
(松山マンション管理士)
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いかがでしたでしょうか。
当サイトでは、管理組合様主体のマンション運営を行うために、お手伝いをいたします。
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次回のコラムもどうぞお楽しみに。